PioneerのDACアンプ Stellanova(APS−DA101)のレビュー

2021年4月9日金曜日

Pioneer Stellanova

t f B! P L

特徴








ZEN DACの欠点であるアナログボリュームでの小音量時のギャングエラー。

音量を上げれば問題ありませんが、正直ないに越したことがないのも事実。


ただこれを手軽に解消するにはデジタルボリュームを採用した機器を使用するしかありません。

そこで同じお手頃な価格帯で似たような小型軽量モデルを探していました。



ところでAPS-S202J-LMという製品をご存知でしょうか?

Stellanovaというパイオニア製の小型軽量USB-DACアンプの上位モデルなのですが、価格はなんと17.8万円。


流石にこれを無視聴購入は出来かねるのでとりあえずベースモデルを購入してみました。

それがAPS-DA101「Stellanova」です。




一番の特徴としてあげられるのはこのアンプにはスピーカーが接続出来るということです。

もちろんイヤホン端子も備えており、その上サブウーファーまで対応可。


入力は光デジタル入力・アナログ入力・Bluetooth・USB2.0接続など過不足無く揃っています。

特に圧倒的にノイズレスな光デジタル入力があるのが個人的に非常に嬉しいポイント。





ボリュームは電子ボリュームでギャングエラー無し。

チップセットもPCM1795を採用しており、これは高級オーディオメーカーLUXMANの17万円するDA-250と同じモノの様です。

チップが同じだから必ずしも良いわけでもないでしょうが信頼感はあります。



付属品は12VのACアダプターと極短0.3mのA-B USBケーブル。

5VでUBS電源駆動のZEN DACのようなポータブル的な遊び方はなかなか難しそうです。




ちなみに写真では少し大げさすぎですが、電源をいれると本体下が淡く光ります。

もちろん電源の長押しでOFFにすることも可能ですので明かりが気になる方も大丈夫。



 

音質


ヘッドホン端子での比較ですがBluetooth接続とAUX以外は問題なく高音質です。

雰囲気の違う光デジタルとUSB入力は甲乙つけがたい。

ZEN DACにあるギャングエラーがなく小音量でも楽しめるのは利点と言っていいでしょう。



BASS BOOSTは非常に慎ましやか。

骨身に響く低音を期待されると若干これは違うかなという気持ちになります。



光デジタル入力


低ノイズで高音が華やか。

ただなにか雰囲気というか力感というか、USB接続と比較してみるとわかると思うのですが違いを感じるのも事実。

BASSBOOSTとは相性が良いかもしれません。


USB入力


ZEN DACより心持ちホワイトノイズは強めに感じますが量感ある良い音質だと思います。

程度問題ではありますが、ノイズの有無が音質の良し悪しではないと個人的には思っています。

シグナルとノイズの違いとは何でしょう?



まとめ


いいところ

  • ギャングエラー無し
  • 小型軽量で置き場所を選びにくい
  • スピーカー接続
  • 光デジタル入力



イヤホン・ヘッドホンを扱うならZEN DACの方がユーザーインターフェース的には優れています。

前面にボリュームと接続端子が付いているのは単純にわかりやすく使いやすい。

USB電源で駆動できるのでポータブルZEN DACが出来ることや、バランス端子がついているのも長所でしょう。

ただしギャングエラーの有無という点では明らかにStellanovaが優れています。



同程度のサイズで、PCと接続してスピーカーを扱えるのはそれにも勝るとも劣らない利点です。

ブックシェルフ型くらいならば問題なく音を楽しむことが出来ます。

耳の健康的にもオーディオ音質においてもスピーカーは結局避けて通れない道なのでは。


音質的には最近の壁電源駆動のモデルは全く問題ないレベルに達していると思います。

上位機種も気になりますが、このベースモデルのStellanovaも間違いなく銘機の類でしょう。


小型軽量で機能性に優れたスピーカーも使えるUSB-DACアンプをお求めならばStellanovaをオススメしたい。



お気に入り度:☆☆☆☆☆



公式リンク

https://jpn.pioneer/ja/pcperipherals/stellanova/


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