E3000から買い替えのE4000とE5000の音質比較

2020年5月16日土曜日

FINAL E3000 FINAL E4000 FINAL E5000

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E4000とE5000の比較






Finalの誇るミドルレンジハイモデルのE4000とE5000。
同時期に同じコンセプトで発売されましたが、その価格差は何故か倍ほどもあります。

先に答えをいってしまうとE5000のケーブルが20万クラスにも採用されているフラグシップケーブルなので、その価格差が殆どだとは思います。
それを踏まえてもE2000/E3000からステップアップで買い替えを考えた時にどちらを購入すればいいか非常に悩ましいのは確か。

今回は実際どちらを買えばいいのか音質面からグラフを交えて徹底比較をしてみたいと思います。


音質

E4000


E4000はイヤホンの音の基準と出来るほど一聴してフラットな音質が魅力です。
E3000から考えると低音の量感はありませんが中音の厚みなどはまさに上位機種といえるモデルです。


グラフでみても1-3kHzの音圧が上がっていてその後はほぼ一致しているように見えます。
1-3kHzはボーカルの明瞭さに大きな影響を与えるので聴き比べるとE4000の方が好ましく思われる人が多いと思います。
一方低音は量感が落ちている部分があるのでここは好みになるかも知れません。





E5000


一方でE5000はE3000の低音以上の量感を持った低音と、引き換えに中高音の明瞭さをかなり落とした尖った音質です。
個人的にはあまり好みではないのですがそこは個人差の話なので要試聴ですね。
他にない音質という意味ではこれはオリジナリティが高い音質です。


グラフでみると4-6kHzが大幅に落ち込んでいて 、低音の量感が20Hzまで落ち込みなく非常に強いです。
実際に聞いてもこの重い低音は好きな人はかなり好きな音質だと思います。






E4000とE5000


この2つを比較してどちらを選ぶかという時に一番問題になるのは低音の量感です。
E5000はグラフから想像できる以上に量感を感じるので本当に好みが分かれると思います。
E4000の問題点としてはあまりにも優等生すぎる所かもしれません。

グラフでみても低音ならE5000、中音・中高音重視ならE4000ということで間違いないでしょう。
E3000からの乗り換えは非常に難しく、E3000自体もバランスの良い音質なのだと思わされます。





まとめ



E3000自体が非常に完成度が高くE4000とE5000のいいとこ取りをしたような音質になっています。
買い替えなら個人的には中音の明瞭さでE4000の方が好きなのですが、ケーブルが高品質なのでE5000も捨てがたい。
ただ若干ハウジングのサイズがE3000よりは大きくなっているのでそこは注意が必要です。


E4000のユニットとE5000を買うと比較も楽しめて一番オススメではありますが価格がちょっと張りますね。
しかしどちらかと言われればコスパも含めてE4000をこのブログ的にはおすすめします。

E5000は低音の量感が大きいので音量を上げづらく、そのせいで高音が弱いように感じますがグラフの特性的にはとてもきれいに感じます。
低音が膨らまないアンプで音量を上げられればE4000よりも高音質に感じる可能性は高いですね。


Eシリーズは音質の一貫性もあり装着感の良さも抜群でこれはヒットするのも納得出来る製品です。
A8000は打って変わって低音弱めの刺さり気味の明瞭系の音質に感じたので、なかなか懐が広いメーカーだと思います。


とりあえず小型振動板も全く侮れないと思わされたEシリーズは皆違って皆良いという無難なまとめで締めさせていただきましょう。





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