SONY XBA-N1のレビュー

2020年7月4日土曜日

SONY XBA-N1 レビュー

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特徴




2017年にSONYが満を持して投入した1DD+1BAのハイブリッドイヤホンのXBA-N1とXBA-N3。
XBA-N3は非常に素晴らしい音質でほとんど指摘するような欠点のないモデルでした。
その低価格モデルのXBA-N1も間違いなく銘機だと確信して購入してみました。


見た目はほぼXBA-N3と同じでマシンガンのような特徴的な見た目。
装着感はそれに反してすこぶる良く、このタイプのハウジングはもっと流行っても良いと思います。

外装の高級感はやはりN3には劣ります。
N1はすこしツルッとした手触りで、ザラザラした表面のN3とは少し違います。

重量はハウジングに金属を使ったモデルではないので非常に軽量です。
傷が目立ちにくいので少しラフに扱うにも良いかもしれません。


付属ケーブルはN3と特に違いは感じられず。
付け根の金の装飾がある部分が違いますが、質感などはそこまでの差は無いように思います。

SHURE掛けも通常の装着も可能なのはN3と共に特に素晴らしいと思います。
個人的には通常での装着感がお気に入りです。


音質


基本は低音がかなり強めの弱ドンシャリ。
ノーマルのイヤーピースで聞くとボーカルに少しかかる程度の低音の強さに感じます。
100Hzあたりの強さは碧Ti3よりも強く、少し人を選ぶ音質かもしれません。

ただイヤーピースを交換すると音質がかなり変化するので面白いと思います。
XBA-N3はノーマルのイヤーピースで完成されていましたが、これは少し色々とマッチングを探ってみるのも面白いかも。
個人的にはスパイラルドットやAET07のような高音が変化するタイプのイヤホンが合うと思いました。


グラフから見てもXBA-N3よりも低音が強く、中高音が弱いのが読み取れます。
実際効いてもそのような音質に感じるのでN3の低音の量感が十分ならばN1は必要ないでしょう。

しかし本当にハイブリッド機は変な共振ピークのない綺麗な波形をしています。
個人的には1DDよりも好きな音質です。


個人的な聴覚上の音圧

重低音 ☆☆☆★
低音  ☆☆☆☆★
中音  ☆☆☆
中高音 ☆☆☆
高音  ☆☆☆

簡易な周波数特性グラフ

共振周波数10kHz


共振周波数9kHz


共振周波数8kHz


XBA-N1とXBA-N3の比較

橙:N3 緑:N1

低音に顕著に差があるものの、大筋では似通った音。
低音が強い方が好みの方はXBA-N1がオススメ。


まとめ


GOODな点
  • 良好な装着感
  • 軽量な重量
  • ピーク感の少ない音質

BADな点
  • ノーマルイヤーピースでの低音の量感


XBA-N3もXBA-N1も両方間違いなく銘機です。
XBA-N3よりも低音の量感が欲しいならばXBA-N1を自信を持ってオススメします。
ただしイヤーピースは変更したほうがいいかもしれません、がここは個人差のあるところではあります。


自分があまりSHURE掛けが好きではないのかもしれないと思う人には本当にオススメ。
AONIC4はいいイヤホンですが強制的にSHURE掛けしなければならないのだけは微妙だと思っています。


グラフ的な美しさもXBA-N1とN3は個人的には満足してしまうレベルです。
最近は音質的には優れていても、重くて暑いヘッドホンを全く使わなくなってしまいました。

少し上の上質なイヤホンを求めておられる方には是非オススメします


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