SONY MDR-Z7M2のレビュー

2018年12月23日日曜日

SONY MDR-Z7M2 レビュー

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特徴



MDR-Z7の後継機として発売された本機。
Z7は低音が特徴的で使う人を選びますが、割と好評を得ていた機種だと思います。
箱に日本製と誇らしく書かれているのも購買意欲を誘ったと覚えています。

Z7M2はTHAILANDの表記がされていますが、特に質が落ちているとは個人的には思いません。
むしろ外見がケーブルに至るまで渋い黒で統一され個人的には好み。


装着感は良好。
ただ欲を言えば、重量はやはり300gを切ってもらえると嬉しいですね。

ケーブルは若干Z7のものとは音質が違うように感じます。
聞き分ける自信は全くありませんが、少し中高音強めの明るい音色かも?



音質



今まで聞いてきたどのヘッドホンよりフラットな音質。
中高音が少し強めのフラットと表現するのが一番近い気がします。

録音の良し悪しを語れるほど高音は強くありませんが、低音はヘッドホンとしては十分な量です。
音ではなく曲を楽しむためのバランスとしてかなり絶妙。
ハウジングも大きいので広さや残響を感じられますし、総合的にハイレベルなヘッドホンだと思います。


Z7より音質が悪いという主張が多いので一応反論しておきたいのですが、Z7とは音圧感度が大きく違います。
102dB/mWがZ7で、98dB/mWがZ7M2です。

3dBで大体倍くらい電力が違うので、比較する場合はアンプのボリュームをZ7M2の場合は少し上げないとフェアな比較にならないかと思われます。
いや、どちらにせよ低音・重低音はZ7のような音質ではないので単純な比較はできないのは間違いないのですが。


個人的な感覚上の音質

重低音 ☆☆☆
低音  ☆☆☆
中音  ☆☆☆
中高音 ☆☆☆★
高音  ☆☆☆



Z1Rとの比較を周波数特性からされている掲示板が。
一番違うのは6kHzあたりのピークのようですね。
よく言われる3kHzのピークはZ7M2は抑え気味になっているようです。

https://www.head-fi.org/threads/sony-mdr-z7m2-headphone-thread.886123/page-10



まとめ


ここまで特徴や色付けがない真水のようなヘッドホンは今まで聞いたことがありません。

そのせいか、高音が強いヘッドホンを使ってる方が聞くと高音が足りなく、中音が強いヘッドホンを使っている人が聞くと中音が足りなく、低音が強いヘッドホンを使っている人が聞くと低音が弱く聞こえます。

なので大抵はどこかに音圧が偏っているヘッドホンを使っている人からは、批判される可能性が高くなっていると考察。
ちなみに私はZ1000との比較で中音が弱く感じます。

Z7M2は高得点が取り難い音質なのかもしれませんね。
実際人はドンシャリな音質の方が良いと感じるモノですし、好きな音域の音圧が強いヘッドホンを良いと判断するものです。


正直ダメなら売り飛ばせば良いかくらいで購入しましたが、今では一番使用頻度が高いヘッドホン。
ただ本当に低域も高域も強くないので、全くだめだと批判する人の気持もわかります。

評価がうまく定まりませんが、現時点ではフラットな欠点の少ない音質のよく出来た機種だと思っています。
もう少し中高音・高音がきらびやかだと評価されやすかった気はしますが、そこは大口径振動板の問題点なのかもしれません。

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