EAH-AZ40を深堀り
EAH-AZ40は偉大なAZ60のせいでイマイチ影が薄いイヤホンになっています。
ただ個人的には小型軽量と音質がお気に入りで、どちらかというとAZ40の方が使用時間が長いのではと思うほど愛用しています。
そんなAZ40の左右のマッチングと、イヤーピースをTZ700のものに変えたらどうなるのという誰もが抱くであろう疑問に挑戦しました。
結論を言えば左右のマッチングは素晴らしく、TZ700のイヤピだと高音が強くなるのですが一応過程を載せておきます。
左右のマッチング
世に出ているイヤホンは実は割と左右のマッチングがとれていないものも多いです。
この問題は周波数特性のグラフが有用だと思います。
周波数特性のグラフから音質を読み解くのは難しいですが、左右のマッチングだけは視覚的に分かりやすいデータが得られます。
というわけでAZ40の左右の特性を計測してみました。
左右
左右の比較
凄まじいレベルのマッチングで驚きます。
有線イヤホンのTZ700は凄い左右の一致をするのですが、それと比べても遜色ないマッチング率。
技術の進歩をひしひしと感じるグラフで、この点に関してはヘッドホンも敵わないかもしれません。
実際の自身の耳での比較でも全く問題ないように感じます。
これを見てしまうとマッチングが少しでもずれているイヤホンが許せなくなるかもしれません。
TZ700のイヤーピースとの比較
このフィルターは音質的にはどうみても影響があると思われるので、両方をAZ40に装着して音質を比較してみました。
7kHz~8kHzの共振が鋭くなり、15kHzあたりの倍音が強くなっています。
端的にいうと高音が強く感じられると思います。
実際聴覚上でもそのように感じられ、良くいえば明瞭・悪くいえばキツめの音質になりこれはどちらが良いかは好みではあると思います。
個人的にはY字フィルターありの方が好みではありますが、いずれにせよイヤーピース変更でいい感じに音質が変わるのは確かなようです。
まとめ
左右のマッチングも素晴らしくイヤーピースによる変化も楽しめるEAH-AZ40。
外音取り込み機能も外で使うなら個人的には必須だと思っているので、ノイズキャンセルなしで外で使うという用途には最適のイヤホンだと思っています。
ZE3000とは価格的に競合するので、是非購入時は比較検討してみて頂きたい。
明瞭で楽しい音質はいわゆる刺さる人には絶対刺さる音質です。
EAH-AZ40の小型軽量さは装着感の良さにも影響していて、今のノイズキャンセル機種もいずれこのサイズにサイズダウンされると良いですねえ。
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