SONY NW-ZX300のレビュー

2018年8月15日水曜日

SONY NW-ZX300 レビュー

t f B! P L

特徴


オーディオの再生だけに特化した硬派なDAPのNW-ZX300。
ネットとの接続を一切廃して、高音質にだけ特化させた職人のような機種です。

再生中に即ディスプレイがOFFになるのもこだわりを感じます。
音楽を聞く以外の不必要な部分が本当にないのは好感。


iPhoneとの大きな違いとして、SDカードで楽曲の管理ができます。
大量に入れると読み込み速度が問題になるようですので少数精鋭で音楽を選ぶのが良いかもしれません。


WINDOWSではMUSIC CENTERというソフトウェアでファイルを管理。
MACでの楽曲の移動はiTunesからファイルを持ってくるのみ。
ここは正直何か他にやりようがないかと思わなくもないです。

付属品はUSBケーブル一本とシンプル。
これくらい洗練されていると気持ち良いですね。


本体の質感はかなり上質。
裏面の滑らず傷がつきにくい加工も素晴らしく、ケースが必要ないと思える程です。
タッチパネル部の質感も文句のつけようがありません。


音質


個人的にDAPの音質の違いは高音に強く出ると思っています。
ホワイトノイズの処理を強力に行うとノイズレスになりますが高音に影響が出ます。
思うにノイズフィルタはシグナルフィルタでもあり諸刃の剣なのでは。

アンバランス接続のZX300は特に強力にノイズ処理を行っているタイプのDAPだと思います。
音質としては悪くありませんが高音の量感がかなり弱い。
それはバランス接続と比較しても明らかです。


バランス接続がどのような処理を行っているかわかりませんが、こちらは奇跡のようなノイズレスと高音質を実現していると思います。
高音の響きも自然でアンバランスとは雲泥の差。
比較したことはありませんがMW1Aにも引けをとらないというのに納得できます。


ただ耳へのダメージはアンバランスの方が無いかもしれませんね。
高音の音圧が弱いのでスッキリして聴きやすいとも言えます。
難聴は怖いですしZX300のアンバランスの方が子供に聴かせるなら安心できる気がします。


200時間のエージングに関しては正直全くわかりませんでした…。
多少低音の音圧が下がったかな?という気持ちですがどうなんでしょう。
これを耳の良い人なら聞き分けられるのだとすると凄いですね。


まとめ


ソフトを含めたユーザーインターフェイスは正直iPhoneの方が上でしょう。
ただ物理ボタンとSDカードが使用できることは大きな魅力だと思います。

音質もアンバランスはそこそこで、バランス接続なら少し上の音質になるので使い勝手が良いです。
アンバランスは本当に耳への影響を考えて多少ナローになっている可能性はあると思います。


総合的に非常にハイレベルなWALKMANで人気があるのも当然という気がしました。
サイズ的にもWM1Aより小さいですしZX300はそこそこ良いです。
ただしアンバランスの音は本当にイマイチなのでそこだけはご試聴されたほうが良いと思います。



利点
・SDカードが使える
・バランス接続が高音質
・DACとしても使用可能(※NINTENDO SWITCHでは使用不可)
・物理ボタンが便利
・無駄な通信機能が無い
・本体の質感が非常に良い


欠点
・曲管理のソフトウェアが弱い
・動作の機敏さが甘い
・アンバランスの音質


お気に入り度:☆☆☆

注目の投稿

お気に入りイヤホンランキング 2023年

最新記事

最新のコメント

QooQ