SONY WF-1000XM3のレビュー

2019年11月30日土曜日

SONY WF-1000XM3 レビュー

t f B! P L

特徴





SONY渾身の完全分離型ワイヤレスイヤホンのWF-1000XM3。
前作のWF-1000XからM2を飛ばしてのM3ナンバリングという気合を感じる一作です。

外音取り込み・ノイズキャンセリングという次世代に必須となるであろう機能を搭載したこの機種。
防水こそありませんがそこはソニーストアの優秀な物理破損にも対応した3年・5年保証があります。

バッテリーも思ったより持ちますし、何よりケースに収納すれば充電できるので連続使用をよっぽどしなければ電池に問題はないと思います。
どうしてもな場合は2個1000MX3を購入して使い回せばケースの充電が切れない限りずっと使用することも可能です。


発売から4ヶ月でAirPods Proという凶悪すぎるライバルが出現してしまった不運な1000MX3ですが、実際の音質・使い勝手はどのようなものか見てみたいと思います。


音質




AppleがiPhoneから3.5mmイヤホン端子をなくしてからはや数年。
最初は慣れ親しんだイヤホンジャックがなくなり抵抗を感じた人も多いかもしれません。
私もその一人で”イヤホンジャック付きiPhone”の最後の機種iPhone6Sを未だに大事にしています。

しかし、これだけは言えるのは

WF-1000MX3とAirPodsProの登場で、ほぼすべての有線イヤホンは過去になったという事

イヤホンジャックをなくすという方針は正しかったと認めざる得ません。


オーディオでよく問題になるノイズですが、環境からくるノイズをあまり問題にする人はいないように感じます。
イヤホンは特に屋外の騒がしい環境での使用が想定されますし、ノイズキャンセリングは絶対必須と主張したい。
室内の使用であったとしても空気清浄機・加湿器・エアコン・車のエンジン音など騒音はいくらでも想定出来ます。

ノイズキャンセリングで騒音をある程度消せるという性能は私には想像以上でした。
IER-Z1Rですら外部の雑音込で考えるとノイズキャンセリングイヤホンに劣ると思います。


WF-1000XM3の音質自体は標準付属のハイブリッドイヤーピースロングだと所謂ドンシャリ傾向です。
低音と中高音が強く響くので中音が若干聞き取りづらく感じます。

ただこのイヤホンはイヤーピースの交換である程度の音質の調整が可能なので問題はありません。
ソフトウェア的な補正に抵抗がない方にはイコライザやDESSでの音質補正も可能です。


ノイズキャンセリングはファンの回転ノイズはかなり低減してくれる印象。
AirPodsPROに比べればややおとなし目ですが、それでもないとあるとでは全く音の印象が変わります。
個人的には常時ONで使用を推奨。

外音取り込みはAirPodsProと比べると若干ラジオのような微妙な音質。
ここは改善の余地があると思います。


個人的な感覚上の音圧

重低音 ☆☆☆
低音  ☆☆☆★
中音  ☆☆★
中高音 ☆☆☆★
高音  ☆☆☆

まとめ


利点

  • 違和感のないノイズキャンセリング
  • イヤホンとしては文句の付けようのない音質
  • ワイヤレスであるということのすべて
  • SONYストアの長期物理保証


微妙な点

  • 防水性能
  • 若干のサイズ感
  • 外音取り込みの音質
  • 極稀な寸断がある

古い時代が終わり新しい時代が始まる、それがこの進歩の早い世界では当たり前のように繰り返されています。
この短い間にもレコード→テープ→CD→MD→シリコン→サブスクと音源は進歩して進化してきました。
歴史を見ても利便性の高いサービスが低いサービスを駆逐するのは摂理と言えるのでしょう。

イヤホンも有線から無線の時代へと絶対に移行するかと。
ものとしての利便性が桁違いすぎますし、WF-1000XM3に関しては音質も全く問題ないどころかむしろハイレベルだとすら感じます。

ケーブルという音質が変化するノイズ源を排除するのは絶対に正しい。
タッチノイズと断線の可能性もありませんし、未来では無線でスマホと連携することで言語の翻訳などにも使われると思います。


というわけでオススメというレベルを超えているノイズキャンセリングイヤホンWF-1000XM3。
ライバルのAirPodsProと比べるとノイズキャンセリング・外音取り込み・装着感・防水性能で劣りますが、長期保証の手厚いサポートとイヤーピースが交換出来ることに関しては上だと思います。

特にイヤーピースの交換が可能なのは思う以上に大きいですね。
音質も変化しますし装着感も改善されるかもしれません。
個人的にはAirPodsProとWF-1000XM3は差別化が出来ているのでどちらが完全に上だともいい難いと感じました。

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