特徴
少し前にU5000の定番となっていた茶楽音人のCoDonguri雫。
今ではE3000や碧Lightにその座を奪われ若干陰の薄い存在になっていました。
実際少し音質的にも粗い部分があり、作りとしてもLRがわかりにくいやSPINFITのイヤーピースがいまいちあっていないなどの問題を感じる出来でした。
そのCoDonguri雫の後継機、それが雫S2です。
付属品はシンプルにイヤーピースのみですが、個人的に好きでなかったSpinFitからFinalのEモデルに変更に。
これがクリア赤軸のものではなく、完全クリアタイプで音質的にも好印象です。
LRの判別がケーブルの色が青と赤になり非常にわかりやすくなりました。
青がLで赤がRで色味もなにか和風で素敵なのが下の写真からわかるでしょうか。
ツルッとしていたシルバー部分もザラッとした感触になり滑りにくくなり使いやすく。
つや消しになっているので見た目的にも渋いイメージになりました。
音質
1DDの例にもれず基本的にはドンシャリ気味の音質です。
ただ雫の少し荒削りな明るい音質ではなく、少ししっとりした落ち着いた音質になっています。
2.5kHz・4.5kHz・8.5kHzあたりに3つピークがあるのは最近の1DDの共通した音の特徴です。
2.5kHzは音の明瞭さのためで、4.5kHzが振動板の共振で8.5kHzが閉管共振です。
この特性はもう1DDの定番の型で、セリアの100円イヤホンもこれに準じています。
グラフ的にいうと2.5kHz辺りの滑らかさが向上しています。
低音の量感は少し落ち着いていますが、一番耳に付きやすいこの音域と高音が改善されているので個人的には好みの音質。
話題になったアシダのEA-HF1と比較すると低音の量感が全くちがいますし中高音もEA-HF1の方が明瞭で強ドンシャリの音質で、ただその上の高音は雫S2の方が明らかに明瞭です。
個人的には雫S2の落ち着いた音色のほうが好みですがこれは個人差があるでしょう。
個人的な聴覚上の音圧
重低音 ☆☆☆
低音 ☆☆☆★
中音 ☆☆☆
中高音 ☆☆☆☆
高音 ☆☆☆
まとめ
グッドな点
- 美しく左右のわかりやすいケーブル
- 典型的なドンシャリ
- タイプEのイヤーピースの付属
- 低価格
バッドな点
- 背面にベント孔があるため風切音が強い
- 遮音性と音漏れは低め
- 振動板由来の共振
もう1DDイヤホンは完成に近いのではないかと思わされる出来。
個人的にはA8000とそこまで差があるようには感じません。
多少中高音がA8000の方が強めでしょうか。
音的にはやはり振動板由来の共振のせいで声が多少うわずって聞こえますが許容範囲。
この問題は1DDの高級機でも解消できていないので致し方ないでしょう。
前作より少しだけ落ち着いた音色になって安定感を感じる雫S2。
個人的にはドンシャリ部門でのU5000の定番に入ってもおかしくないレベルだと思います。
FilnalのEタイプのイヤーピースに変更したのも英断だと思いました。
特にケーブルの微妙な青さと赤さは必見です。
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