E5000の再評価と使いこなしについて

2021年2月6日土曜日

FINAL E5000 レビュー

t f B! P L

E5000の再評価





多くの有名ブロガーさんが絶賛するE5000。

個人的には低音過多の高音不足に感じ、正直あまり評価の高くないイヤホンでした。


ただ特にsandal audioさんが褒めておられるのでこれは個人差の範疇を超えた何かがありそうだとは感じていました。

そこで最近のマイブームの閉管共振が与える音質への影響がこの評価の差にはあるのではと考えて再評価してみました。



結論としては27mm前後の外耳道の長さだとこのイヤホンは音質が悪く感じられると思います。

30mm前後の長さだとベストバランスなので、このイヤホンの設計の方はそれくらいの長さの耳道なのではないかと。


とりあえずデータをあげてみます。



E5000の耳道の長さによる音質の変化


使用機器はUR44C、イヤーピースはfinal EタイプのLサイズです。


まず私の27mmの耳道にイヤーピース9mmを押し込んで17mmの音管を作り出した状態のグラフ。

10kHz近辺にピークがあります。






そして30mmの耳道にイヤーピース9mmで21mmの音管を作り出だしたグラフ

8kHz近辺にピークがあります。




両者を比較。






あくまで仮想耳道管上ではありますが、8kHz近辺において大きな違いが見て取れると思います。

他の帯域においても見てわかるレベルの大きい音量の差が生じているのが認められます。



まとめ


私はE5000を高音がほとんど出ない低音ばかり強調された最悪のイヤホンだと思っていました。

それ自体はグラフ通りなので間違いではないのかもしれませんが、イヤーピースの装着位置を押し込まず大きめのサイズで装着するとE5000の良さが理解出来ました。


30mm程度の長めの外耳道の方が普通に装着すると素晴らしい音質になるような気がします。

短めの方は多少見栄えと装着感が悪くなりますが浅めに装着すると良いかもしれません。



まとめとしてこれを主張したい。

E5000の高音が鈍いならイヤーピースを浅めに



E5000はとても良い音質のイヤホンだと訂正します。

レビューも書き直すことにしましょう。


しかしやはり設計された方の外耳道の長さと自身のそれとが合致しないと正しい評価にはなりがたいですね。

周波数特性も長さを変えて複数表示するのが良いレビューになるのかもしれません。




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