E5000の再評価
多くの有名ブロガーさんが絶賛するE5000。
個人的には低音過多の高音不足に感じ、正直あまり評価の高くないイヤホンでした。
ただ特にsandal audioさんが褒めておられるのでこれは個人差の範疇を超えた何かがありそうだとは感じていました。
そこで最近のマイブームの閉管共振が与える音質への影響がこの評価の差にはあるのではと考えて再評価してみました。
結論としては27mm前後の外耳道の長さだとこのイヤホンは音質が悪く感じられると思います。
30mm前後の長さだとベストバランスなので、このイヤホンの設計の方はそれくらいの長さの耳道なのではないかと。
とりあえずデータをあげてみます。
E5000の耳道の長さによる音質の変化
使用機器はUR44C、イヤーピースはfinal EタイプのLサイズです。
まず私の27mmの耳道にイヤーピース9mmを押し込んで17mmの音管を作り出した状態のグラフ。
10kHz近辺にピークがあります。
そして30mmの耳道にイヤーピース9mmで21mmの音管を作り出だしたグラフ
8kHz近辺にピークがあります。
両者を比較。
あくまで仮想耳道管上ではありますが、8kHz近辺において大きな違いが見て取れると思います。
他の帯域においても見てわかるレベルの大きい音量の差が生じているのが認められます。
まとめ
私はE5000を高音がほとんど出ない低音ばかり強調された最悪のイヤホンだと思っていました。
それ自体はグラフ通りなので間違いではないのかもしれませんが、イヤーピースの装着位置を押し込まず大きめのサイズで装着するとE5000の良さが理解出来ました。
30mm程度の長めの外耳道の方が普通に装着すると素晴らしい音質になるような気がします。
短めの方は多少見栄えと装着感が悪くなりますが浅めに装着すると良いかもしれません。
まとめとしてこれを主張したい。
E5000の高音が鈍いならイヤーピースを浅めに
E5000はとても良い音質のイヤホンだと訂正します。
レビューも書き直すことにしましょう。
しかしやはり設計された方の外耳道の長さと自身のそれとが合致しないと正しい評価にはなりがたいですね。
周波数特性も長さを変えて複数表示するのが良いレビューになるのかもしれません。
重ねてのコメントとなりましたらすみません。
返信削除実はこのコメントを書いている当日、E5000が自分の元に届いたのですが、E3000のほうが良い音質に聞こえていて困惑していました。
そこで、上記の記事を参考にし、E5000の振動板と鼓膜との距離を離してみました。
具体的に言うと、付属のイヤーピースのサイズをかなり大きいものにしてみたのです。
そうしたら、かなり音質が良くなりE3000とは比べ物にならないほど音が良くなりました。
ただ、装着感はかなり悪くなりました。イヤーピースが耳の穴にあってませんからね。
なんとか1段階下のイヤーピースでも上手く聞こえるようにするか、他社のイヤーピースを試してみます。
この度は有益な記事を書いて頂き、誠にありがとうございました。
E5000に関しては私も購入時はイマイチなイヤホンを無視聴で購入してしまったと後悔したものです
返信削除ただ割と高い評価をされる方も多くずっと疑問に思っていました
E5000は外耳道が長めの方向けのイヤホンだと私は結論付けています
結局装着感が悪くては意味がないとコメントで海外の方にも怒られましたし、それは本当にそう思います
E4000の方が外耳道のサイズが標準的な方には良く聞こえる可能性が高いですねー
こんばんは
返信削除非常に興味深い記事をありがとうございます。
私自体はE5000の音質には満足してたものの前から他のイヤホンと比べ明らかに耳に深く挿した場合に音が悪くなるな~と
感覚的に思っておりましてそれが実証されて嬉しく思います。
ちなみに日本人は耳道が短い傾向にあるとのことで平均で26mmくらいとのことです。
なのでE5000が微妙だと感じた人の多くは耳道が短いのかもという仮説は正しいかもしれませんね。
長文失礼しました。
コメントありがとうございます
返信削除E5000は割とターゲットを絞った製品で、好きな人は物凄く好きな逸品だと思っています
外耳道の長さについては仮説を超えるものではありませんが、このイヤホンを好きかどうかは好みの傾向を測れるのではないかなと思います
外耳道長に関しては日本人は平たい顔なので基本少し長めで、3cmくらいと言われることが多いようですね
このあたりの詳しいデータが欲しい所です
指摘されてみれば、私も大きめのイヤーピースで浅めに差してました。
返信削除イヤピも、final純正よりもSednaみたいに開口部の大きい方が良いのかもですね。
ドラマや映画を見ると「低音がやはり少し多いんでは?」と思いもするのですが……やっぱりこれくらい低音がないと曲の造形を理解しづらいので、OK/NG両方の主張が分かる困ったイヤホンです。
あとは純正ケーブルが、私の体質の場合、硬化しちゃうみたいでバッキバキになるのも少し困ってます!笑
コメントありがとうございます。
返信削除ま、まあ確かにどうやっても基本的に低音過多なバランスであることは間違いないとは思います。
そこを良いと捉えるかイマイチと捉えるかはそれこそ個人の趣向ということなのでしょうね。
ケーブルの硬化しやすいとは知りませんでした。
気をつけて使おうと思います。
有益な情報ありがとうございました。