Zirco Tenoreの音質
個人的には良好に感じるZirco Tenoreの音質。
ですが前回の碧Lightの音質の検証でも示した通り、個人ごとの耳道の長さによって聞こえる音が特に高音域で顕著に違います。
それを踏まえて今回は詳細なZirco Tenoreの比較を行ってみたいと思います。
暇つぶしオーディオ推しのイヤホンのその音質は如何に。
耳道の長さによる音質比較
外耳道の長さを25〜30mmと仮定して、その中でも特に10kHz・9kHz・8kHzにピークを合わせられる26mm・28mm・30mmのデータを比較。
その他に鼓膜の横に振動板を仮に設置したらどのような音に聞こえるのかも試してみました。
ちなみに音響管と外耳道の長さの違いは、9mmの長さのイヤーピースの使用を想定しているからです。
ここではfinalのEtypeを使用しています。
音響管17mm(仮想外耳道26mm)
音響管19mm(仮想外耳道28mm)
音響管21mm(仮想外耳道30mm)
全てを音量を揃えて比較
音響管21mmで使用した場合、6.5kHzあたりのピークが強くなりすぎているように感じます。
実際に私はこの長さの外耳道で使用出来ないので想像ですが、かなり刺さって聞こえてしまうのでは。
このイヤホンは多分ですが28mmより短い外耳道の技術者が音を決定したような気がします。
3kHz付近にピークも設定されているため、26mm辺りに片側閉館共振をお持ちの方と推測。
結果として比較的短めの外耳道想定で設計されているのでは?
しかしこの6.5kHzの共振は何なのでしょう。
音響管の長さを変えても発生位置は一緒で音圧だけ変わるのは謎。
1DDにしか発生しないので振動板由来の何かなのではと思いますが…。
外耳道の距離0での音質想定
500Hz〜3kHz辺りはほぼ一致する波形ですが、低音と高音は共振の影響も無くなだらか。
低音をまともに鳴らそうと思うとある程度の音響管の長さが必要なのかもしれません。
高音は共振の影響を考えてディップを作るのが腕の見せ所ですね。
まとめ
はっきり言って外耳道が30mm以上の長さを持つ方にはあまり向かないかも(小声)。
高音が強く聞こえすぎるかもしれません。
逆に28mmまでの人には、全体的に大きすぎるピークもなく、且つ2.5kHz付近にきっちりとピークを作っているので良好に感じる音質なのではと思います。
とはいえ実際に試してみるまではお気に召すかどうかはわかりません。
視聴できる機会がありましたら、遮音性も音漏れも十分によく小型軽量なZirco Tenoreを宜しくお願いしたい。
ちなみにイヤーピースは交換はステムが細い関係で、finalのTypeEかSonyのハイブリッドイヤーピースのような穴が狭い物でないとガバガバです。
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