audio-technica ATH-A2000Zのレビュー

2019年7月13日土曜日

Audio-technica ATH-A2000Z レビュー

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特徴



磨き上げられたチタンのハウジングに、53mmの比較的大きめの振動板を搭載したオーディオテクニカ製のオーバーヘッドホンです。
銀色の輝きが眩しい外見で、少し悪目立ちしますが他機種にない魅力があります。


ウイングサポートで装着感も良く、重量も298gと高級機としては軽量で扱いやすいです。
ただデメリットとしては頭頂部を使わずに支えるのでそこに違和感がある方はいるかもしれません。


リケーブルは出来ない設計ですが逆にそこは音質へのこだわりを感じます。
断線だけは要注意ですね。

ケーブルが両出しなので、若干取り回しが悪くなっているのは残念。
ただこれも高音質設計のためのトレードオフなのでしょう。



音質


音質は高音に非常に量感があり、低音も負けず強く響きます。
この機種までのオーディオテクニカの音質傾向を知っている方なら驚くと思います。

録音状態がわかるレベルの高音なので良質な音源と機材が必要です。
本当の意味でハイエンドヘッドホンといえるかもしれません。


音質を一言でいえば明瞭
聞き疲れする音質ともいえなくもないですが、これを聞いた後だとほとんどのヘッドホンはくぐもって聞こえそうです。


ハウジングに使われているチタンは音の伝播速度が早く減衰が少ない音響特性を持っているようです。
ハウジングにするのに最適かはわかりませんが実際の印象的にも合致します。



個人的な聴覚上の音圧


重低音 ☆☆☆
低音  ☆☆☆☆
中音  ☆☆☆
中高音 ☆☆☆☆
高音  ☆☆☆☆★



データ

ATH−A2000Zの周波数特性などなどのデータを公開しておられます。
高音まで全域フラットで、刺さる音域と13kHzあたりにディップができていますね。

MDR-Z1Rと比較しても低域の量感は敵いませんが、音のフラットさと高域の量感はATH-A2000Zの方が上だと感じます。


まとめ








高音が強いヘッドホンはあまり評価されない傾向がありますが、ATH-A2000Zはおおむね高評価なようです。
デメリットとしては実際難聴のリスクはあがりそうなイメージですし、音質の悪い曲を聞き辛い点も人によってはマイナスポイントでしょう。


イヤホンで似た傾向の音といえば誤解を恐れずに言えばIER-Z1Rでしょうか。
もちろんイヤホンの方が基本音が悪いのでそこは差し引いて考えていただきたい。

もし圧縮音源の聴き比べやアンプの音質評価につかうならこのヘッドホンをイチオシ。
低音はDT1770PRO、高音はA2000Zを買っておけば間違いないと当ブログ的には主張いたします。




次回はスタジオヘッドホンがソニーさんから発売されるようですので手持ちのMDR-CD900STのレビューをしたいと思っています。
MDR-M1STの発売が楽しみですね。



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