NAGAOKA P609のレビュー

2020年4月25日土曜日

NAGAOKA P609 レビュー

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特徴




老舗オーディオメーカーNAGAOKAさんが2017年にVINON(美音)と銘打って発売したイヤホンP609。
そのブランドに反し特価で手に入れることが出来、評判も素晴らしいので購入してみました。


アルミ製の本体は非常に軽量。
左右の見分けは付きにくいですが、そこはFinalさん方式でイヤーピースの色で対応するのが良さそうです。

本体は少し太く横長ですが装着感に問題はありません。
付属品はイヤーピースのみと必要最低限で本体にコストの全てをかけているのがわかります。
音質で勝負という気概すら感じる程。


音質


問題の音質なのですが、最初イヤーピースとの相性で装着を浅くしてしまい6kHzに盛大なピークを感じる状態で評価していしまいました。
この浅い装着ですとカプラ長30mmのグラフのような特性になってしまうように聴覚上でも感じます。
刺さりが酷くなんと酷い音質なのかとネガティブな印象だったのは間違いありません。


翻って、耳の奥にきっちりと押し込んで装着した状態がカプラ20mmの状態です。
人間の耳道の長さは個人差がありますが押し込めばこれに近い特性になると思います。

グラフでみても非常に美しい曲線で3kHzの明瞭感と150Hzあたりの音の重さが楽曲を楽しく聞かせてくれます。
正直5,000円クラスの音質ではないと思います。

イヤーピースの選定で音質が本当に変わるので、微妙な音質だと思う方は少し小さめのイヤーピースで押し込むように装着してみていただきたい。


個人的な聴覚上の音質

重低音:☆☆☆
低音 :☆☆☆☆
中音 :☆☆☆
中高音:☆☆☆★
高音 :☆☆☆





まとめ


グッドな点
  • アルミ製で軽量
  • 美音の名に恥じない音質

バッドな点
  • 付属のイヤーピースが大きめ

基本評価を行うときは付属品等はノーマルのもので行っています。
ただ今回はそれだと私の耳ではうまく押し込むことが出来ないのでSureSealTipsの最小サイズで聞いています。

最初に音質はいいものの刺さるイヤホンだと誤解したのを謝罪したい。
イヤホンは本当に装着感で音質が180度変わるので軽々に評価してはいけないと戒めました。
試聴などではやはり完全に音質を理解するのは難しく、持ち帰ってイヤーピースを付け替えたり試行錯誤が必要なのかもしれませんね。


P609はお手頃価格で購入できるなら確保しておくべき一本です。
音としては完成に近いものがあるかもしれません。
例えば先日おすすめしたMDR-EX15などと比べるとビルドクオリティも全く違いますし定価分の価値はあると思います。


装着によって低音・高音とも大きく変化するのがイヤホンだと思い知らされた一本。
なかなか奥が深く、耳道の長さもちがう万人が同じ音を聞くことは至難だと感じられました。


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