特徴
英国の誇るオーディオブランドiFi AudioのUSB DACが2万を切る価格で手に入る、これが魅力的でない訳がありません。
iFi Audioといえばmicro iDSDやNano iDSDなどの銘機が名高いメーカーさんです。
普及機のZEN DACにおいてもその精神は健在でこの価格で全く手を抜いていないのを感じられるモデルに仕上がっています。
低価格モデルですが筐体はほぼ金属製。
単純な四角でないデザインに多少の重量が存在感も感じさせますし、入力データによって色の変わるLEDも非常に美しい。
日用品を少し超えた音楽を鳴らすための機材としての風格を感じます。
付属品は0.5mの3.0USBケーブルとRCAケーブルに3.5mm変換プラグ。
5VのACアダプターも接続可能ですが標準では付属しておらず、別売り7000円オーバーの良いお値段ですので購入は自己判断で。
USBのバスパワーのみの駆動でも音質的には問題ないように感じます。
左端のボタンがハイゲイン、その隣がバスブーストボタンになります。
真ん中がボリュームボタンで小音量時には多少左右の音量差(ギャングエラー)があります。
10時の方向程度まで音量を上げるとほぼ問題ありません。
4.4mmのラインバランス出力も可能のようですがこれは未使用ですのでまた機会があれば検証してみたいと思います。
音質
UR44Cとの比較になりますがほぼ同じ音質。
個人的意見ですが電源が確保されている機器はほぼ同じ様な音に出来るレベルまで技術は進んでいるような気がします。
バランス接続とアンバランス接続の音質の違いは正直イマイチよくわかりません。
音量が顕著にバランスの方が大きいのですが、周波数特性のデータではほぼ差がない様に感じます。
音量が大きいので一聴するとバランスの方が良いように感じますが合わせるとほぼ同じですし、小ボリュームでのギャングエラーを考えるとアンバランス接続を使ったほうが良いように思います。
バスブーストは盛大に低音盛り盛りの音質になります。
20Hzで10dBも音圧が上がるので聞けば絶対にわかるレベルの低音盛り。
もう少し控えめでもよかったのではとは思いますが、高音はほとんど変化せず特徴的な音に変化する技術は流石。
以下にZIRCO TENOREで測定したデータを載せておきます。
ケーブルはiect_01のバランス・アンバランスケーブルを使用しています。
6dB程度バランスの音圧を下げると完全に一致したグラフになりました。
まとめ
グッドポイント
- 申し分ない音質
- 堅牢で質感ある筐体
- バスパワーのみで駆動
バッドポイント
- 小音量時の多少のギャングエラー
- バランス接続は存在が微妙
- スマホと直結し辛いタイプA端子
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