Beats Fit Proのレビュー【音質編】

2022年2月19日土曜日

APPLE Beats Fit Pro レビュー

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 Beats Fit Proの音質




今回はBeats Fit Proの音質を簡易な周波数測定から見てみたいと思います。

精度も低いですし個人レベルの適当なグラフですのであくまで参考程度とお考えください。


とりあえず前回の自分の聴覚上での音圧のイメージを。


個人的な聴覚上の音圧


重低音 ☆☆☆★

低音  ☆☆★

中音  ☆☆☆

中高音 ☆☆☆★

高音  ☆☆☆


明瞭で濁りがない音質で個人的には好きな音。

人によっては低音が少し薄いと感じるかもしれませんが、ボーカルにかぶってくる部分がないのでそこもまた明瞭感に貢献していると思います。



周波数測定のグラフ


音響管17mm(10kHzに共振)




音響管19mm(9kHzに共振)




音響管21mm(8kHzに共振)




比較





ほぼ全域±5dB程度のピーク・ディップでフラットと言って差し支えない音質。

疑似外耳道共鳴も2.5kHzから3.5kHzあたりにピークとして作られていて本当に自然な音質に感じます。


低音に少し特徴があり300Hzあたりに小さいディップと40Hzにピークが存在します。

聴覚上でもこれは現れていて、少しだけ高めの低音が弱く、響く低音は深く感じる珍しい音。

これほど低音の質をコントロールできているイヤホンを他に私は知りません。


刺さる4kHz・6kHzはよくコントロールされ抑えられていて、このあたりの難聴が進んでいる方には少し頼りなく感じるかもしれません。

ただ難聴を悪化させないためにもこの程度の音圧に抑えられたイヤホンを使うことを個人的にはオススメしたくはあります。


ANC・外音取り込み・オフの音質比較


ANC




外音取り込み



オフ


比較




オフのみ少しだけ低音が弱いですが、3モードともほぼ変わりない音質。
ANCか外音取り込みだけ使えれば問題ないように思います。



まとめ


見て分かる通り本当によくコントロールされた音質で、このあたりにDACとアンプと振動板が一体で開発できるTWSの強みを感じます。

実際このような複雑なのに整った音質は有線イヤホンではほとんど見かけません。


低音の量感を少しだけ弱めることによってボーカルにかぶることを防ぎ明瞭な声を届けるイヤホンというのが印象。

共振もよくコントロールされて刺さる音もありませんしとても良質だと個人的には思います。


イヤーピースも本体のステムが少し短めですが、汎用サイズのものが使用できるのもBeats Fit Proの強みではあります。

あとやはりノイズキャンセリングがついていることは正しく音質が高いと言える要素だと思います。

総合的に十分以上に満足できるTWSではないかと思いますが、比較対象としてはEAH-AZ60をここでも推しておきたい。



同じメーカーのApple AirPods Proとの比較は気になる所ですので、次回またまとめてみたいと思います。

個人的にはAAPPの方が好きですがFit Proとは差別化されている音質でドチラもありではないかと。

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