APPLE AirPods Pro Gen1のレビュー 音質編

2023年4月30日日曜日

Apple AirPods Pro レビュー

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AirPods Pro 





去年発売された第2世代も好調で、TWSのデファクトスタンダード感も漂うAirPods Pro。
しかしその第1世代の音質が語られることはあまりないようなのでいちおう個人的感想をまとめ。


まず前提として筆者は2023年時点でAirPods Proを超えるイヤホンはないと思っています。
ノイズキャンセル・アンビエントサウンド・iPhoneとの接続安定性・音量のモニタリング、何をとってもこれを超えるのは難しいと考えます。

では音質にはおいてはどうなのか?
今回はグラフからこの点をみてみたいと思います。


AirPods Proの周波数特性

仮想音導管17mm(10kHzピーク)

仮想音導管19mm(9kHzピーク)

仮想音導管21mm(8Khzピーク)



重ね合わせ


完全なフラットというわけではありませんが、適度に低音に量感があり高音も大きな破綻もなく概ね平坦。

3kHzにピークがあるのが特徴と言えば特徴なのですが、これは外耳道の片側閉管共振を仮想的に置くためのピークだと思います。
イヤホンの特徴の両端閉管共振も1kHzと比べて10dB以下の増幅に抑えられていて鋭いピーク感は感じにくいのでは。

音が悪いと評価できるポイントは思いつかず、個人的な評価は凄まじいの一言。
私がカナルイヤホンの音のチューニングを任されたとしてもこれに似通った音質になると思います。

まとめ


✅低音から高音まで破綻のない音質
✅グラフの上下幅が小さい
✅外耳道の長さにあまり左右されない
✅外耳道共振のピーク感が抑えられている
❌どちらかと言えば外耳道が短い方がバランスが良い

グラフから音を判断するのは野暮だと主張する方もおられるでしょうが、他に客観的に判断する基準も無いわけでそこは大目に見ていただきたい。
ただしどのグラフも正確ではなくある程度作成者の恣意的な思惑も入ることはご注意ください。

イヤホンである以上、音質よりも高機能であることがまず優先されるというのも一般的な感覚だと思います。
AirPodsProのアンビエントサウンド&ノイズキャンセルは正にこのポイントでイチオシせざるえません。

Proと名前がつく機材は多いですが、本当の意味でProと呼べるのは作成の現場のプロが無視できないほどのシェアをもって世界に広がっている機種なのでは。
その意味でAirPods"Pro"は現行のTWSでも特にProを名乗って良い機種なのかもしれません。


ワイヤレスイヤホンは多分次の世代のAIを使った音声案内との連携で、誰もがスマホのような必須のガジェットだと感じるようになるのではと想像しています。
是非日本のメーカーがこの流れで良い製品をリリースしてくれるのを希望したいところです。


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